MOVIE

青山真治『サッドヴァケイション』を見る。

山下敦弘『天然コケッコー』を観る。

ちょっとのほほんし過ぎな感じもするけどまあ可愛い映画でなにより。この衒いのなさが『リンダリンダリンダ』以降の山下敦弘の新境地ってことなんでしょうか。原作を読んでない自分にはイマイチ評価しがたい部分もあるのだけど。ともあれ夏帆のポカーン顔最…

「大日本人」を観る。

ラスト10分ぐらいまではよかったけど……あれって夢オチ以下だろ。しかもあのエンドロール……思いっきりスベってたなあ。身内の芸人使ってあんなの見せられたら。場内はかなり冷えてました。「松ごっつ」〜「モーニングビッグ対談」を彷彿させるフェイクドキュ…

黒沢清『叫』を観る。

かなり大雑把に言うと『CURE』+『回路』(+『降霊』)? でもこの両者って描かれている視点やベクトルは真逆なわけで結果、なんか落としどころが曖昧というか微妙というか……悪い意味で「謎」な感じ。主人公と地縛霊の因果関係もやや強引。主人公と恋人の因…

『グエムル - 漢江の怪物-』を観たよ。

微妙。ガチで怪物映画作ればよかったのに。アメリカの横暴と欺瞞とか韓国の歴史認識とか家族の絆とかどうでもいいじゃん。結局何を描きたいのかわからない中途半端な仕上がり。ピークは冒頭の怪物登場シーンだもんな。というかあの書割みたいなアメリカや政…

廣木隆一監督『やわらかい生活』を観たよ。

寺島しのぶは言わずもがな豊川悦司がかなりよかった。こういう田舎もんのだらしない男、ってトヨエツにかなりハマると思うんだけどな。それとは別に躁鬱病、精神安定剤……ってキーワードが昨日見たDaniel Johnstonの映画と奇妙にシンクロしてしまっていたりし…

『ロード・オブ・ドッグタウン』を観る。

もうラリー・クラークとかハーモニー・コリンの映画なんて観れないな、これ観ちゃうと。

大島渚『少年』を見る。

『いぬのえいが』を観る。

園子温『桂子ですけど』を観る。

もう何回観たかな。初めて観たのが今は無き中野武蔵野ホールで、以来特集上映会やビデオなどで繰り返し見ること多数。何度観てもジーンと来てしまう。勢い余って園監督に手紙出したら返事もくれてすごく感動したのを覚えてるな。ガールズ・ブルー? 少女、で…

『女学生ゲリラ』を観る。

久しぶりにこういうの観た。もちろん『荒野のダッチワイフ』は観たし若松孝二のレトロスペクティヴも今は無きBOX東中野に通いつめて全部見ました(内田裕也の『水のないプール』や『餌食』や『エンドレス・ワルツ』も)。でもぜんぜん響かなくなってしまった…

北野武『TAKESHIS'』を観る。

うーん、北野映画の集大成だとかアーカイヴだとか擬似ドキュメンタリーだとかメタ北野武(ノリツッコミ?)だとかだとか北野武版『映画史』だとか……まあ諸説いろいろあるし深読みしだしたらキリがないんだろうけど、でも観終わった素直な印象としては「編集…

『サタデー・ナイト・フィーバー』を観る。

公開が78年だっけ。ということはピストルズ解散直後。だからなのかにもかかわらずなのか、そんなロック史観的な見地からするとカルチャーショック起こしかねない世界観なわけだけどいやートラボルタ若いね。で、じつははじめて見たんだけど想像していたよう…

『櫻の園』を観る。

なるほど『ヴァージン・スーサイズ』や『ピクニック・アット・ハンギング・ロック』と並び賞される少女映画の傑作であると納得。あの生徒たちの会話場面って演出なのかな?それとも自然に任せたものなのかな?いずれにせよこの頃のつみきみほは神だね。いま…

『24』シーズンⅣを観終える。

で、娘のキムには何と?

『フォーガットン』を観る。

最後までよくわからなかった。いや、わかったとしても余りのくだらなさに腹を立てそう、というのはなんとなくわかったけど。中原昌也が『エターナル・サンシャイン』を並べて駄作!と斬ってたけどその気持ちもわからなくなかったり。ジュリアン・ムーアは最…

『タッチ』を観る。

期待していたほどグッとこなかったなあ。なんか展開が雑というか描き方が字足らずというか。2時間に要約しちゃうといちばん大事な「行間」の味わいが抜け落ちちゃうんだな。3人の微妙な恋模様はもう少し丁寧に描いてほしかったし南ちゃんはちょっと演出過…

『ライフ・アクアティック』を観る。

うーん。愛すべき映画だけど個人的には『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』ぐらいのベタさのほうが好きかも。それか『天才マックスの世界』みたいにこじんまりした小噺のほうが愛しやすいかな。あまりにウェス・アンダーソン節があふれててちょっとあざとさす…

『マシニスト』を観る。

要は罪の意識にさいなまれてノイローゼに陥ったってこと?演出的に『ファイト・クラブ』に影響を受けてる部分も多いんだろうな。ちょっと期待しすぎちゃったかも。

『予言』&『感染』を見る。

うーん。どうなんでしょ?なんか両作品とも観念的過ぎてオチがオチきらずにフェイドアウトしてしまってるといいますか。なんかJホラーの量産を否定はしないけど質的なアベレージは下がってません?まあ『予言』の三上博史の相変わらずな劇画チック演技は見も…

「サマリア」を観る。

てっきり女の子2人が主人公のガールズブルーな話かと思ってたんだけどはっきりいってかなり裏切られた感じ。何かが描かれていそうでじつは何も描かれていないんじゃないか。思わせぶりほのめかしぶりだけで最後持っていった感じだったな。「子猫をお願い」の…

『ユダ』を観る。

青臭いピンクってウザイな。と観ながら思いました。なんでこの監督が評価高いのかさっぱりわからん。もちろん若松孝二とか70年代のピンク映画も十分青臭かったわけだけどそこにはなんらかしらの批評性とアクチャリティがあったとおもうんよ。でもこれは単な…

「運命を分けたザイル」を観る。

ていうかどうやって撮ったんだろ?それだけが気になる。

『大統領の理髪師』を観る。

『レイクサイドマーダーケース』を観る。

そういえば以前豊川悦司はたけし軍団に誘われたことがあったらしいんだけどその際にトヨエツは「いや、僕は二(枚目)の線なんで」と断ったらしいという話を聞いたことがあるけどこの『レイクサイドマーダーケース』、個人的にはよく指摘されるようなシネフ…

『くりいむレモン』を観る。

この山下敦弘って監督、弱冠28歳にして藤田敏八みたいな映画撮っちゃう監督なんだな。もちろん原作の力もあるだろうけどこの“渇いたエロス”の描き方は凄いな。それでいて激しく濡れているという。

『ほえる犬は噛まない』を観る。

ペ・ドゥナはほんと観てて飽きない。子猫みたいにくるくると表情を変えしなやかに体躯を翻しながらいきいき演技している。素の喋りや仕草もたまらなく魅力的で。この先どんな女優になっていくんだろう。楽しみに。それにしてもこれが『殺人の追憶』と同じ監…

『ロボコン』を観る。

長澤まさみの演技って最初っからこんな感じだったんだね。という他は取り立てて感動も発見もない平凡な学園ドラマ(?)。『リンダ リンダ リンダ』を見た今となってはなんだか些細な演出もカメラワークもサービス精神もさかんに出演者が語る「リアル」とい…

『子猫をお願い』を観る。

『リンダ リンダ リンダ』が文字通り“終わらない歌”を歌う映画だとするなら『子猫をお願い』はさながら“終わらない歌"を歌えなくなった女の子たちのその後と“かけがえのない日々”への郷愁を描いた映画、というのはただペ・ドゥナ繋がりで即席にでっち上げた…

『リンダ リンダ リンダ』を観る。

あらゆる青春とは「ベタ」でありあらゆる青春映画は「ベタ」となる。つまりブルーハーツが好きな子もブルーハーツが嫌いな子も等しく「ベタ」。あとはいかにしてその「ベタ」を細部にいたって緻密かつ繊細に描ききるか。その点で「リンダ リンダ リンダ」は…