『グエムル - 漢江の怪物-』を観たよ。


微妙。ガチで怪物映画作ればよかったのに。アメリカの横暴と欺瞞とか韓国の歴史認識とか家族の絆とかどうでもいいじゃん。結局何を描きたいのかわからない中途半端な仕上がり。ピークは冒頭の怪物登場シーンだもんな。というかあの書割みたいなアメリカや政府の描き方ってまさにブッシュが描いたカウボーイvsテロリストのシナリオとその単純化のされ方において同じレベルじゃない。あれじゃあガス抜きにもならんだろう。「ウィルス=大量破壊兵器」みたいなメタファーじゃさ。消毒粉の粉塵にヒロシマ(原爆)やベトナム枯葉剤)やニューヨーク(グランド・ゼロ)とアフガニスタンイラク(砂漠)のイメージが重ね合わされるラスト前の漢江のシーンとかもなんか見え見えだし。それよりなによりペ・ドゥナをもっともっとフィーチャーして欲しかったな。