Joanna Newsom@渋谷O-WEST


入場待ちの客が歩道まで溢れている。すげえ人気。初来日の時点でもそこそこ人気者だったがしっかし天真爛漫可愛さムチムチの1stならいざしらず入魂の大作2ndで評価のみならず人気までブレイクしてしまうなんてなんか不思議。ライヴは結論からいうとやはりすげえな、と。でも感動こそすれ初来日のときのショックはなし。初来日のときはただひたすらその圧倒的な「声」とキャラクターにやられてしまったわけだけど今回は「音」「演奏」というかアンサンブルに酔いしれる。タブラやギター、バンジョー(バスドラ、フロアタム、シンバル)などで即興的な感じに音を付けていくサポートMENSの存在が良し。一曲一曲が長尺なためともすれば冗長になりかねない2ndの曲を上手い具合にアダプテーションしてたな。1stが色鮮やかで細かな布を縫い合わせて綴られたキルトなら2ndはまるで伽藍状の大きな一枚布に仕立て上げられている感じであらためて生で聴くと圧巻。息継ぎなし。大河のようなうねり。そこはかと漂うメランコリーはジプシーの引かれ歌を想起させる。中近東っぽいリズムやメロディが印象的な噂の新曲も名曲の予感大。アンコールの締めは「Sadie」。でも前座も入れて4時間立ちっぱなしは初来日のときもそうだったけど身体的にキツいなあ。特に前座のスカした楽団チックなバンドはヒドかったし。あとできればSmogも単独で落ち着いてみたいね。後ろにジョアンナが控えてしまうとどうしても気がそぞろになってしまい落ち着いて見れない。かといってジョアンナの後に回してしまうと前回もそうだったように客が帰ってしまうんだよなあ。。。