笑顔が“きらり”宮崎あおい、最年少で大河ドラマの主役に


女優、宮崎あおい(20)が、平成20年1月スタートのNHK大河ドラマ篤姫」(日曜後8・0)の主役を務めることになり8日、東京・渋谷区の同局で発表された。宮崎は同局朝の連続テレビ小説純情きらり」(月〜土曜前8・15)に出演中で、同枠のヒロインが大河ドラマで単独主人公を務めるのは初めて。放送開始時の年齢は22歳1カ月で、主演としては大河史上最年少という快挙だ。
“あおい姫”が葵の御紋に挑む!!
発表と同時に宮崎が笑顔で登場すると、無数のフラッシュがたかれ、会場は大きくどよめいた。
大河ドラマ篤姫」は作家の宮尾登美子氏著「天璋院篤姫」(講談社)が原作で、薩摩・島津家の分家に生まれながら徳川13代将軍家定の正室となり、後に大奥を預かった篤姫の波乱の人生を描く。
佐野元彦チーフプロデューサーは「篤姫はジェットコースター的人生を生き抜いた女性。説得力を持って演じられるのは彼女しかいないと信じている」と起用理由を説明。先月11日にクランクアップした「純情きらり」で見せた演技に惚れ込んでの抜擢だったことを明かした。
放送開始時の年齢22歳1カ月は、「義経」(平成17年)に主演した滝沢秀明(24)の22歳9カ月を抜いて歴代最年少主役。朝の連続テレビ小説のヒロインが大河ドラマで単独主人公を務めるのも初めてで、同ヒロインの主役起用までの期間も最速と、まさに記録ずくめだ。
シックなジャケット姿の宮崎は「1年間みんなと力を合わせて、すてきな作品を作っていけたらいいなと思っています」とあいさつ。来年8月クランクイン予定で、出演依頼を受けたときは「作品に入るまで1年しかなくて、それまでに成長できるか不安だった」としながらも、「ぜひ演じてみたいと思いました」と快諾した。
宮崎は篤姫の10代半ばから30代半ばまでを1人で演じる予定。時代劇も本格的には初挑戦で、「(朝ドラでは)撮影が終わって心も体も空っぽになるほど幸せな10カ月間を過ごしました。この作品でも1人の女性をちゃんと“生きて”、幸せな時間だったと思えるようになったらいいなと思います」と、大役にのぞむ決意を語った。