Sonic Youthの新作『Rather Ripped』を聴いたよ。


第一印象は「ん?」。でもSonic Youthの新作を初めて聴くときは毎回そんな感じ。案の定聴き進めていくとズブズブとハマってしまう。大雑把な感触は前作『ソニック・ナース』同様に『ムーレイ・ストリート』の延長。でももって繊細で洗練されている?『ソニック・ナース』にも似た90年だの匂いも。というかますます若返ってるんですけど。でもあれだ、今回のアルバムを聴いてあらためて近作を聞き返してみると例の機材盗難のトラブルはいい意味でバンドにとってひとつの転機だったんだなあと思いますかも。Jim O'Rourkeの脱退は音を聴く限りそれほど気にならないかな。音響的なモワモワ感やトリートメントされた感じがなくなりすきっとシンプルに。去年にThurston Mooreがソロ・ライヴで披露した音源を聴いた時点ではかなり荒々しく脱構築的な感じだったけどSonic Youthというバンドを通して再構築されるとこんな瑞々しいロックンロールになるのかと感慨を覚えてしまったな。以上雑感。