二線級に甘んじてきた女優 市川由衣


●「NANA2」のヒロイン
中島美嘉(23)と宮崎あおい(20)のダブルヒロインでヒットした映画の続編「NANA2」(12月9日公開)に、宮崎に代わって市川由衣(20)が起用された。
「NANA」は原作となった漫画が累計3450万部を突破し、映画の興収が40億円を超えたドル箱作品。“ヒット確実”といわれる第2弾も中島&宮崎コンビの起用が既定路線だったが……。
「宮崎は映画の中に濡れ場があることや多忙を理由に出演を断りました。そのため、キャスティングは難航を極めました。最終的にお鉢が回ってきたのが市川なのです」(映画関係者)
アイドル研究家のブレーメン大島氏が言う。
「20歳前後で宮崎のように本格派、純情路線で売っている女優は数少ない。市川はその点で宮崎と共通点があったのでしょう。彼女はゴシップネタがほとんど報じられたことがないからね。大抜擢ですよ」
市川はチャンスをものにできるか。
●グラビアアイドル出身も
1999年にナムコ主催のオーディションでグランプリを獲得。以来、水着やセーラー服を着て、きわどい格好をするグラドル路線を突っ走ってきた。
「そんな市川ですが、本業はあくまで女優でした。中学2年生の頃から、グラビアの仕事のかたわら、劇団活動に精を出し、自ら宣伝したり、チケットをさばいていましたよ」(関係者)
3年ほど前からドラマ出演の機会が増えた。05年には、漫画家・あだち充原作の連ドラ「H2〜君といた日々」(TBS)でヒロインを演じるなど、2本の連ドラに出演。今年も「輪舞曲」「クロサギ」(ともにTBS)に起用された。映画では今年2月公開の「サイレン」で主役を演じ、8月26日公開予定の「ラフ」では主演・長澤まさみのライバルとして注目を集めている。
女優として開花する日が近そうだ。
●好きなタイプはクドカン
今のところ、市川が男性関係を報じられたことはない。好きなタイプも「無口でクールな人」「明るくて、よく笑う人」「一緒にいて楽な人」と、その時々によってコロコロ変わる。好きな有名人は脚本家の宮藤官九郎だそうだ。しかし、市川は「結婚願望はメチャ強いんです。いい人がいたら、今すぐにでも結婚したい」と公言している。まだ経験不足か。
でも、こんな一面もある。
「彼女はお笑い芸人好きで知られています。女優として活躍し始めた約3年前までは、東京・新宿の『ルミネ the よしもと』で若手芸人の追っかけをしていたという情報もあります」(ブレーメン大島氏=前出)
ヘンテコなお笑い芸人の毒牙にかからないことを祈りたい。